朝がきた

2007年5月26日
あ。

風がね、夜と全然違くてなんていうかな、全然全然、さらっとしてるんだ。夜の、あの、不思議にこっくりとした、たとえば練乳みたいな感じじゃなくて、エバミルクみたいにさらさらしてる、そんな。
わかんないけど、どんなものでもひとでも、なんかどっか健康的で健全な気分に染めちゃうような、染まってないけどなんとなくそんな風に見えちゃうような。朝のひかりとか、空気のつめたさとかって、そういう力があると思うよ。

犬の散歩。朝ごはん。登校前のシャワー。新聞。つめたいミルク。

挙げればきりがないけど、ほら、なんかみんな共通してる。
わかるかなあ。伝わるかなあ。
なんだろう、あかるい、透明度のたかくてしろい景色。
夜のあいだずっと感じてた禍禍しさがすって消えてゆく瞬間。

段々あおくなる空とかさ、その後完璧にしろくなった空とか。

ほんと幻想なんだけど、多分錯覚なんだけど、あたらしいいちにち、って感じがするじゃないか。なにも失ってない、なにも損なわれてないいちにち。その始まりに立ちあえるっていうのはなかなか気持ちの好いことだと思うよ。
たとえ、そのいちにちがゆっくり消えてゆくものだとしても、さ。

だから、朝の電車のホームは嫌いじゃあない。
人ごみ嫌いだから、ラッシュは嫌だけど、でも、その前。
閑散としてるホームにスーツ姿のひとたちがぽつりぽつりいる状態。
ゆくべきひとがゆくべき場所へゆく、そのあかるさ。
ほとんど安心にも似た感情を抱くくらいに。


こんな言葉を羅列して、あのひとに伝えたい気がしたんだけど。
多分きっと云わなくてもわかるんだろうなあ。

僕等、驚くほど世界に対する眼差しは似てるから。さ。

そんなことより。

ああもう、ちょうたいちょうわるい!
なにこれ!むかつく!

 

コメント

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

まだテーマがありません

最新のコメント

この日記について

日記内を検索