背景描写

2007年3月7日
ぼんやりとしたひかり。
うるさいくらい響くサティのピアノ曲。
散らばった歌集。詩集。小説。
読みもされないまま積んだ新聞。
ひんやりとした空気。

純粋培養された  は次第に増殖してゆく。
わたしはそれを無視してサティの甘い旋律に蝕まれながらあたまの中にひどくぼんやりと緩慢な空白をつくりだす。

蛍光灯のあかるさは無機的なくせにまれに恐ろしいほどグロテスクで
それがあまりにも気持ちが悪かったから
子供じみているとわかっていたけど衝動にまかせて叩き割った。
さっきまでひかりを供給していたそれはあっけないほど簡単に粉々になって、一瞬でただのゴミに変化した。

天気予報がのたまうに今日の天気は晴れらしい。
雨が降ろうと曇っていようとどうせ家からでないのであまり興味はない。
いっそ雪が降れば窓から見える景色もかわるのだろうけれど。

へヴィシロップ漬けのチェリーはたべると指先がべたべたする。
コーラとオレンジジュースの混ざった液体はなんだか薬品くさい。

このまま眠り続けてしまえたら好いのに。
世界が終わるまで、ずっと眠っていられたら好いのに。

 

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